で、「衛星」はまだ?

どうも、数々のモビルスーツを生み出してきた世界最先端の軍需企業・バンダイが好きなケイタソです。

金正日が「2009/4/4の11時に撃つぞ〜」「迎撃したら戦争だぞ〜」と予告していた「人工衛星」ですが、結局丸24時間後にミサイル(テポドン2号)が打ち上げられ、日本領空を通過し、太平洋に落下したそうです。

予告されていたのは「人工衛星」ですが、この軌道は明らかに人工衛星のものではないので、北朝鮮は予告無しにテポドン2号を発射し、日本領空を侵犯したことになります。
このテポドン2号ですが、長距離弾道ミサイルなので、日本にとっては脅威ではありません。
北朝鮮には対日本戦用としてノドンが実戦配備されていることもあり、コスト面から考えても対日本戦にテポドンを使うことはありえない。
むしろテポドンは対アメリカ戦用であって、今回飛距離が予定の半分しか飛ばなかったことを考えると、今回のテポドンは失敗作であると言えます。

こうなると北朝鮮にとってはとても都合が悪い。
自慢のミサイル技術をアピールできなかった、というだけではありません。
北朝鮮アメリカとやり合って勝てるはずがないので、同様に対アメリカ戦に向けて軍拡を行っているあんな国やこんな国に対して「アメリカを攻撃できるミサイル」を売りさばくのが北朝鮮のビジネスです。
その商品の開発が思うように進んでいないことを今回のミサイル発射が露呈してしまったわけで、北朝鮮は外貨獲得と資本主義陣営壊滅のためにより一層努力しなければなりません。

まぁミサイルは相変わらずなのでいいとして、個人的には人工衛星の方がむしろ脅威であると考えています。
例えば、軍事用の衛星通信システムとして真っ先に思い浮かべられるのが、GPS
現在これはアメリカがすべて握っていますが、それと同等のものを共産圏の国家も持ちうるとなると、例えば共産圏仕様のイージス艦が登場する可能性もあるわけですから。
まぁ今回はミサイルだったということで良かったのですが、2009年4月4日の11時に打ち上げる予定だった「通信衛星」は、いったいいつ打ち上げるつもりなんですかね。
スケジュールを守らない、コミットした目標も達成できない、すぐ嘘をつくでは、金正日さんは社会人として失格なのですが。

さて、国内でも、エセ左翼は「ミサイルじゃないかもしれないから迎撃するな」と、エセ右翼は「なんで迎撃しなかった」と騒いでいますが、こいつら正真正銘の馬鹿ですね。
「ミサイルが日本国領土に落下する場合に撃墜する」、それだけなのに。

ミサイル発射後はそれはそれで、エセ左翼(主にマスゴミ)は今度は「迎撃に失敗」「自衛隊には迎撃能力がなかった」とか騒いでいます。
「迎撃するな」「迎撃したら先制攻撃になる」と言っていた連中がどの面を下げてそんなことを言っているのかと。

エセ右翼は相変わらず「なぜ迎撃しなかった」。

このように彼らに自力で思考する力が無いのだとしたら、もしかして洗脳でもされているんですかね。
ちょっと、というかかなり、かわいそうに思えてきました。

それから、領空侵犯に対しては日本はもっと厳しく対応しないとだめですよ。普通、それがミサイルであろうとなかろうと、領空侵犯をする物体は撃墜されても文句は言えませんから。